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※腐女子向けの表現が多数あります。 ※殿総受気味です。 ※じぇい禁!!! 以上の意味のわからない方は、閲覧しない方が、あなたのためです。
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原作が原作なんで、なーんの期待も抱かずに(いや、松潤の美貌には期待してたけど)行ったんですが・・・これがね!すんごい良い映画だった!

邦画で、こんなにちゃんとした映画、久しぶりに観たかも知んない!!

上質のフランス映画みたいだったよー!
こういう映画は日本の映画では珍しい気がします。(私が見てないだけか?)
カメラ・ワークもめちゃくちゃ良いし!
「カメラ・ワークが良いって、こういうことか」って感じました。
とにかく、ちゃんと映画でした。(笑)
テレビ・ドラマとは、もう全然全く別物!
ハリウッド映画とも違う。
凄くきちんと作られていたよ。
意外に地味だったけど、すごく良い映画に仕上がってました。

松潤は綺麗でカッコ良くて、可愛かったよ!
良い顔するんだよね~。
原作と同じセリフでも、松潤が言うと随分ニュアンスが違うよな~。(-_-;)

出色だったのが、ヒロインの友人のトモカ役の女の子。
この子がさー・・・ホント、こういう子いるよー!って感じなの!!
どういう子かって言うと「男に殴られる女」
言うことから、表情から、口の利き方から、服装のセンスまで!(^_^;)
全てにおいて「男に酷い目に合わされるタイプの女」
いわゆる、ダメンズ?!
ダメンズって、ダメな男を選ぶんじゃないんだね!
選んだ男をダメにするんだね~!(-_-;)

このストーリーなのに、めっちゃリアリティーある!!
でも、このリアリティーは、十代の女の子には不快なのではないかと思います。(^_^;)

ヒロインの郁の透明感と幼いほどの純真さというのは、まさに男が思い描いている理想の少女像だと思うし、この映画は、本当は男の人が観ると良い映画なんじゃないかなーという気が・・・。(-_-;)

後、ちゃんとした映画(ハリウッド映画とかじゃなくて)を見慣れてない人が観ると、冗長に感じるかも知れない。(^_^;)
下手な監督の撮る「退屈」と、上手い監督の撮る「間」ってのは明確に違うもんなんだなーと感じましたけども。

地味なんだけど、ホント、凄く良い映画だと思いました。
切ないよ~(T_T)


続きはネタバレあり!
これは、絶対に、映画を見てから読んで欲しいな~と思います。(^_^;)






実は・・・映画の中に、ボーイズ・ラブが!!!(笑)

松潤の演じる頼の親友で、妹の郁のことが好きな眼鏡のハンサム(ヨン様風味)が出て来るんですが・・・彼がね・・・なんか、どこがどうってわけじゃないんだけど、言動が一々、怪しかったのですよ。

郁のことを「妹ちゃん」って呼んでたりね。
普通は、自分の好きな子が「郁ちゃん」で、その兄が「兄ちゃん」なんじゃないかと思うんですが・・・?
「三人水族館にラッコを観に行こう」って頼を誘うんだけど、頼は当然、不機嫌に「行かない」って答えるんですよ。
でも、パンフレットのラッコを見た途端に、「行く」とか言い出して、意外と可愛いものに弱いらしい☆とかいうのを嬉しそうに見てたり。
結局、頼は水族館には来なくて、妹と二人で見て回ってたんだけど、帰りに「これ、頼にお土産」って、ラッコのキーホルダーを渡すんですよ。
で、妹が「私も同じの買おう!」って言ったら、「言うと思った」って・・・そう思ったんなら、妹の分も買ってやっとけーーー!!とか・・・でも、帰りのバスで妹が寝てる隙に自分のポケットから、自分の分のラッコを取り出して眺めてたり・・・。(結局、それはバスで乗り合わせた小さな女の子にあげてしまう)
「この男は妹も好きなんかも知れんが、兄にもラブなんじゃないかな?」と思ってたんですが・・・最終的には・・・妹にはカケラもラブではなく、むしろ、兄にラブでした。(^_^;)

妹をあきらめようとする兄に、「お前は、好きなら、あきらめるな!俺は、好きなヤツに好きとも言えない意気地なしだ!」とか言い出して、「お前、いつも郁に好きだって言ってるじゃん」とツッコミ入れられてたんですが、そこは誤魔化し、「立てよ」と兄に手を貸して立たせた後、「一人で無理なら、俺も一緒に行ってやるから」と言ってあげる。
走り出した兄が去った後、携帯を見ている親友くん。

その待ち受け画像は・・・兄とのツーショットーーーーー?!

・・・ここで、思わず、私は吹き出してしまいました。(^_^;)

ラッコのキーホルダーは本当は頼と二人でお揃いのグッズが欲しかったから買ったんだね!(>_<)
やー・・・ははは・・・監督、めちゃくちゃ細やかに複線張ってたね・・・多分、私は全部ひろっちゃってたよ!
むしろ、普通の人には「意外ー!」って落ちなんだろうけどね。(-_-;)

しかし、監督もよくわかっていて撮ってるみたいで、この親友くんと二人の時、松潤はまるで少女のように綺麗な可愛い顔をしてるんですわ。
別に表情とかがいつもと違うわけじゃないのに、不思議と甘い印象に撮られてて、二人並んでるだけで、ボーイズ・ラブみたいに良いツーショットだったよ!

妹と一緒の時は、いつも凄く嬉しそうな男っぽい顔をしていて、妹の友達と一緒の時はクールでカッコイイ顔をしている・・・というのが、多分、撮り方で印象が変わるんでしょうね。
監督って、やっぱり、すごいんだなーと思いました。
良い監督に当たらないと、役者がいくら頑張っても無理なもんは無理だからにゃ!(>_<)

監督は非常によくわかってる人で、原作と全く同じセリフでも、この松潤が言うとニュアンスが全く違う!
原作の頼はエゴイストで性欲ばっかりの酷い男だ・・・って印象だったんだけど、映画の頼は・・・なんか、可哀相なの!
妹なんか好きになっちゃって、可哀相だったなー・・・という感じがしました。
最初の「もし、俺を選ぶんなら郁からキスして」ってセリフも、原作で読んだ時は「妹を追い詰めて、ひでえ兄貴だ!」と思ったんですが、映画の方では「妹に選ばせてあげるんだ。やさしー!」って感じでした。(笑)

妹の方は全然、悩んでいる様子もなく、子供のように無邪気に恋人(兄なんですけど・・・)が出来たことを喜んで楽しんでいる様子なんだけど、兄の方は最初からずーっと悩んでる。
ずーっと傷ついている顔をしているよ。
可哀相!!(>_<)

しかし、この辺り、妹の方は既に処女喪失をしているんだと考えると、もーちょっと「女」になってても良いのでは?という感じはするよ。(汗)
ちょっと感情移入し辛いくらいに「純粋」なまま、「無垢」なままなんだよね。
でも、そこが、兄でも恋をしてしまう「特別な女の子」なところなのかも知れない。
確かに、こんな女の子のことは、男なら誰でも好きだろうと思う!現実には、なかなかいない!もしかしたら、絶対いない?!(汗)
地味なんだけど、超濃厚な「男のドリーム」を見たような思いです。(-_-;)

高校生にもなって、兄妹が同じ部屋で二段ベッドとか、やっぱ良くないよね・・・そんな環境も悪かったんじゃないの?!という感じで、映画の兄は、彼自身も被害者のように感じました。

とても繊細で、生真面目で優しい男の子。
そんな男の子が好きになったのが妹だった・・・って、確かに救いのない話だー!!(T_T)

最後に思い出の花畑は、もう存在してなくて、泣きながら「お嫁さんにしてやれなくて、ごめん」と言う松潤は本当に可哀相だった。
いたいけな子供に見えた。
10代の男の子が、精一杯、妹のことを考えてあげているという感じがした。
そこで妹も、自分達の恋が絶望的なんだということを初めて知ったみたいに一緒に泣き出す。

でも二人は、今はまだ、一緒に手を繋いで荒野を歩いて行く・・・というラスト・シーンは、幸福だけど物悲しい感じでした。

突拍子もないストーリーのように感じてたのに、控えめな演技と演出でリアリティーを引き出してたよ。
「良い映画を観た!」という感じが、凄くありました。
映画館で観たいタイプの映画だった。

映画って、本当に良いね~。
こういうのは、テレビ・ドラマでは絶対に撮れないよね。
松潤が普段はテレビドラマの人なので、尚更、そういうことを考えてしまいました。

いやー・・・しかし、監督も良い仕事してるけど、松潤もやっぱり上手い役者なんだと思う。

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